「まずサッカーを楽しむ。楽しいから上手になる」という低年齢のこどもたちへの選択の幅を広げる新たな取り組み「エンジョイサッカー」という考え方を用い、2020年より浦和美園で活動しているサッカークラブ「浦和美園エンジョイサッカークラブ」が2025年春に新たな取り組みを開始します。
一部掲載の広告から収益を得ることがあります
「ガチ勢ではない中学生女子」がサッカーを楽しむ場所を創出

小学生までは男女関係なくサッカーを楽しんでいた女子が、中学生になると適切な活動の場所を見つけられず、サッカーを辞めてしまうことが往々にしてあります。私の周りにもそういった子がおり、その子は他のスポーツへと移っています。
現在、女子サッカー選手が中学生になった際、プロサッカーチームの下部組織のジュニアユースチームや強豪と言われる中学校などへの進学が必要となりますが、うまい下手ではなく、純粋にサッカーを楽しむ機会は限られてしまいます。
「ガチ勢ではない女子」がサッカーを楽しむ場所を創出するため、今回、浦和美園エンジョイサッカークラブが「女子ジュニアユースチーム」を創設します。
「エンジョイ=遊び」と連想してしまうかもしれませんが、浦和美園エンジョイサッカークラブの代表兼コーチの佐藤憲一さんはJFA(公益財団法人日本サッカー協会)公認指導者ライセンスC級コーチを持ち、東京理科大学 女子サッカー部 コーチもされていますので、確かな指導者の元、サッカーをプレイすることができます。※佐藤さんは浦和美園在住です。
浦和美園エンジョイサッカークラブの「サッカーを楽しむ」については、過去に当サイトが佐藤さんにインタビューした記事をご覧いただければと思います。
サッカー経験不問。
仮に経験者であっても、競技レベル不問。

今回の浦和美園エンジョイサッカークラブの試みは、全国的に見ても新しい取り組みになると考えられます。サッカー経験不問、仮に経験者であっても、競技レベル不問とのこと。
浦和美園エンジョイサッカークラブの「女子ジュニアユースチーム」は、一方的な指導ではなく、対話的なコーチングにより選手が自ら考え行動する力を養うクラブを目指しています。選手の学習面や心身の健康に配慮し、中学卒業後の進路選択も見据えて大学生・高校生年代の女子チームとも積極的に交流を進めていくとのこと。
佐藤さんによれば、浦和美園エンジョイサッカークラブでは、長時間の練習や拘束、厳しい上下関係、休みを許さない、などの「無駄な厳しさ」を課すことは無いとのこと。そうしたことが、選手の人間的成長を促すというエビデンスが全くないからだそうです。
代表・コーチの佐藤さんに詳しくお聞きしてみました

「具体的には、今日はちょっと自分で勉強したいことがあるから、明日から家族で旅行に行くから、なんとなく疲れたから、という理由で、トレーニングを休んでも構いません。人生にはサッカーよりも大切なことはたくさんあります。サッカー以外のこと、自分の興味や家族、友人を等しく大切にできる選手が、サッカーも大切にできるのです」(佐藤さん)。
そんなに「ぬるく」て良いのですか?と聞きたくもなりますが…。
「「温室育ち」という言い方は、往々にして「厳しさを知らない」という悪い意味で使われますが、植物は温室でこそすくすくと育ちますよね。なので、選手が気持ちよく活躍できる環境を「温室」と言われるなら大歓迎。成長のための「温室」はむしろポジティヴなものです。
厳しすぎる環境、いわば「壊れた温室」を人為的に作り出して選手を過酷な環境において鍛えるよりも、指導者の責任で適切な温室環境を維持して、選手の主体的な育ちを促すことのほうが、長期的に見れば有意義な取り組みになるはずです」(佐藤さん)。
佐藤さんのお話を聞いたら、
なんだか「温室」でもいいかもしれないと思いました…。
いや、「温室」が一番!という気がしてきました(笑)
アディダスジャパン・日本サッカー協会
共同プロジェクト「HER TEAM」支援対象クラブ
アディダス ジャパン株式会社と、公益財団法人日本サッカー協会が、より多くの中学生年代の女性がサッカーを続けられる環境作りをサポートするアディダス・JFA共同プロジェクト「HER TEAM」をご存じでしょうか。
アディダス ジャパンは、2019年より女子中高生のスポーツ継続率の向上を目指した活動を開始し、2020年には女子中学生のチーム創設支援を通し、U-15世代がプレーするための環境を整えることを目的としたアディダス・JFA共同プロジェクト「HER TEAM」を立ち上げました。
2020年に女子プロサッカーリーグが開幕し、女子サッカーが人気を博す一方で、中学生年代においては、女子チームは男子チームと比較してわずか2.8%しか存在せず、女子サッカープレーヤーの5人に1人が13歳になるとサッカーを辞めてしまうという現状があり、女子プレーヤーが辞めてしまうことのない環境を整え、女子サッカーの未来を変えるため立ち上げられたプロジェクトです。
▼参考WEB(公益財団法人日本サッカー協会)
女子中学生のチーム創設支援を通し、サッカーの未来を変える アディダス・JFA共同プロジェクト「HER TEAM」|JFA|公益財団法人日本サッカー協会
浦和美園エンジョイサッカークラブは「HER TEAM」プロジェクトの支援対象クラブに採択されており、トレーニングウェアの支給や全国のクラブとの交流などさまざまなサポートを受けらることになっています(2025年3月から2年間)。
また、中学校における部活動地域移行の取り組みとの連携についても現在、検討を進めているとのことです。
「女子ジュニアユースチーム」第1期生募集(新・中学1年生)
現在、浦和美園エンジョイサッカークラブでは「エンジョイサッカー」のコンセプトのもと、サッカーを無理なく続けたい、サッカーを心から楽しみたい、という新中学1年生を募集中です。
人数限定(15人程度)、先着順の受付だそうです。
気になる人はすぐに佐藤さんへ連絡してみてください。また、ご本人でなくても「〇〇ちゃんに教えてあげないと!」など、周りにこの取り組みの対象となる人がいましたら、ぜひ教えてあげてください。
スタジアムタウン美園に、女子サッカーの芽を!!

活動日 | 月曜・木曜・金曜(放課後) 試合(週末《不定期》) |
対 象 | 2025年度・新中学1年生(2年生以上は応相談) |
場 所 | 美園地区の公共施設・グランド |
会 費 | |
備 考 | 登録料・有料グラウンド使用料等実費は別途ご負担 |
連絡・問い合わせ先
佐藤 憲一(さとう けんいち)
浦和美園エンジョイサッカークラブ 代表・コーチ
JFA公認指導者ライセンスC級コーチ
東京理科大学 女子サッカー部 コーチ
東京理科大学教養教育研究院 教授
浦和美園在住。東京理科大学教授。アメリカ留学歴があり、アメリカ文学の博士号をもつ異色のサッカー指導者。2020年より浦和美園エンジョイサッカークラブをスタートさせる。ご本人もメールアドレスに使用していますが、日頃はサトケンさんと呼ばせてもらっています。佐藤さんのアメリカ文学研究者としての代表的な著書はこちら(http://www.shumpu.com/portfolio/783/)
浦和美園エンジョイサッカークラブ 関連情報
※価格やメニューなど掲載情報はいずれも記事公開時のものです。記事内容は今後予告なく変更となる可能性もあるため、当時のものとして参考にしていただき、店舗・施設等にて必ず最新情報をご確認ください。

浦和美園ドットネット
https://www.urawa-misono.net
2017年11月開始の浦和美園を中心とした地域ブログメディア。イベント、新店舗等を紹介。SmartNewsに配信。
埼玉高速鉄道株式会社とWEB連携(2023.01)株式会社ありあまると業務提携(2023.10)合同会社U.I企画と地域イベント業務連携(2023.12)一般社団法人美園タウンマネジメントと業務連携(2024.04)
いわき湯本生まれ/文京区育ち/浦和美園在住